・・・歯を残す立場に基づく・・・
しょうきょうせい
「床矯正」は歯の「保存」という立場に立った予防歯科の役割を果たしています。
見た目の美しさはもちろん、これからはよくかめる、
むし歯や歯周病も予防しやすいなど機能を重視した矯正治療が必要です。
当院は床矯正研究会会員です。
あごの発育が小さく、歯が生えるスペースが充分にない場合、
歯並びがでこぼこになってしまい矯正が必要になります。
従来ですと、この足りないスペースを「歯を抜く」事で確保していました。
しかし、キレイな歯並びの為とはいえ健康な歯を抜いてしまうのは残念なことですし、
それが成長期のお子様である場合、あごの発育面からマイナスの場合も考えられます。
床矯正は、歯を抜かずにあごを広げて歯並びを整える矯正方法です。
1935年にウィーンの歯科医師シュワルツが考案した、ヨーロッパでは広く普及している方法です。
処置方法は、この写真の装置を口の中に装着するだけです。
装置のネジを回すことにより、あごの骨を徐々に広げていきます。
そうすることによって、狭いスペースにひしめき合っていた歯が、整列し始めるのです。
「床矯正」の最大のメリットは、取り外しが可能で、しかも自分のペースでできることです。
ですから、食事のときや大事な人と会うときなどは外しておいても構いません。
メリット
@歯を抜かずに矯正します。(あごを広げて並べる歯科矯正)
A床装置を使用し取り外しが可能です。
装置を外して歯磨きができるのでむし歯になりにくいです。
取り外しが可能ですが、なるべく一日12〜14時間は装着しましょう。
ただし、食事のとき・歯磨きのとき・運動のときなどは外してください。
1ヶ月で約1mmくらいの拡大になります。
B幼い子供でも矯正できます。(適齢期は5歳〜7歳です。)
幼い頃に行ったほうが治療の期間も短期で終わり、
あご骨の成長を考えた上でも気付いたら早めに行うことがいいと思います。
大人の方も健康に問題がなければ治療可能ですが、
若い方に比べると歯が動くことに時間がかかり、治療期間が長くかかる場合があります。
C費用が安くできます。
デメリット
@取り外しが可能なため、装置を紛失してしまったり、取り扱いが悪いと壊れてしまいます。
A装置を装着するのが面倒だったりして装着していないと、治療がなかなか進みません。
まずはお気軽にご相談ください。
治療は納得した上で進めていきましょう。
歯列不正が大変重度で、どうしても歯を抜いたり外科的な治療が必要になってしまう方には、
従来方法の矯正治療をお勧めする場合があります。